所感

東北調査で改めて思ったこと。
師匠や、OさんKさんにしろ、それなりに上の世代(課程博より前というべきか)って、史料集を作る研究者に対する敬意がいまの世代よりあるような気がする。
どう註をつけるをはじめ、どれを載せてどれを載せないか。所蔵者との関係とかも。
それは論文化してなくとも同じように思考されたもの。

論文を量産して博士を早くとって就職を目指すのが、時流だし、あまり史料集作りって評価されづらいからやる人、もしくはやれる人は限られるかも知れないが、それはきちんと敬意を払うべき、評価すべきだと思う。
ただ、そうした場合、知見が分かりづらいという難はあるだろうけど。でも活字にあたって論文を書き始めるひとも多いんだし、批判するにしろ、それを作ったのは誰よ。と思うべきだと思うけどなぁ。
どれだけサーベイしてるかとかって、結局は史料からいいたいことは、誰か先にいってないかを調べるだけで、あまり面白いことでもないし。