組織論

 組織化を行う上で、一番重要なのは、内部の意思疎通と合意形成である。
 独裁的な組織化を行ったとしても、ある程度の意思疎通は不可避であり、その如何によって、組織が成功するか否かにかかわっている。
 そして合意形成には、ぶっちゃけ正論は必要無い。正論はその内容における正当性が保証されているだけである。互いに利害が異なる人間の集まりである組織において、合意形成を成すのに、有効な手だてとはなりうるが、それがなくとも合意形成は可能である。(逆に考えれば、利害が一致するようにすればいいのであり、お互いの正論は必要としない)
 また、利害の異なる者、つまり、物質的に参加人数が増えれば増えるほど、意思疎通と合意形成は難しくなる。そうした際に船頭となる人物は調整能力があり、参加者の一方だけに与力せず、あまねくコミュニケーションをとり、意思疎通を計らなければならない。
 そして人数の少ない内輪な集団から組織化を行う場合、ある問題が発生する可能性が高い。濃密な人間関係を有した後、組織化が成された場合というのは、お互いに話をしていなくとも「わかり合った気」となる場合がある。その場合では一度合意形成が破綻した場合、「そんな話は聞いてなかった」と問題が泥沼化することがある。
 これらの問題をクリアし、組織化は行わなければならない。
 調整出来るトップと、各部門のブレーンの数人。それらの下知をこなす人々。勿論、ブレーンはトップに対し忌憚のない意見を上申出来、それを排除してはならない。
 で、なければ、新たらしい事をはじめるのは困難といえましょう。