電車読書

 野田敬生『公安調査庁の深層』を読了。
 研究者より、こうした筋の人たちの、情報の収集と分析に関する話が読みたかったので購入してましたが。
 

国家(あるいはその他の組織体)の活動を分析する場合、一般的には、それが「合理的行為者」、すなわち極めて冷静で合理的な判断ができる個人に擬人化されがちであるが、その活動は、実際に即してみても、当該組織指導部内に損する諸派閥の対立葛藤の結果として、あるいは、それを動かす官僚機構の日常的慣行の結果として見たほうが、より的確に説明できる場合もある、

 さもありなん。
 グレアム・T・アリソン『決定の本質』も読んでみようかしら。