愛媛県立美術館

コレクション展で忽那家文書が展示されると友人より聞いていたので、スケジュールを調整するも無理。そこで上洛中にいけば近いだろと気軽に考えて検索するも京都から松山ので片道4時間。然れども、どうしてもみたい文書があったので弾丸で参る。

岡山まで新幹線、岡山からは特急で瀬戸大橋を渡る。愛媛県立美術館は、松山城の堀の内にあり。「「忽那家文書」の世界-よみがえる中世瀬戸内海の武士団-」展では、113点ある内、74点が展示される。ひたすら眼福。南朝の綸旨なども多々。

一番見たかったのは、一点だけ巻子に仕立てられた後醍醐の綸旨。奉者は少納言とあり、岡崎範国。先月まで範国のことを調べていたので、原本がみたかったのでありがたかった。

難を言えば、展示の際に文書番号は巻子ごとに付されているものの、展示目録は通し番号なのでちょっと分かりづらい。あと、なんといっても図録がないのが。。翻刻の刊本としては、『伊予史料集成 忽那家文書』があるので、原本の写真もほしいところ。

併せて、まったく気にしてなかったんだけど(失礼)、2階では企画展「生誕200年 三輪田米山展 ―天真自在の書―」があり。「近代書の先駆」としてその書が評価されていると云々。米山は幕末に松山の日尾八幡神社の神官を勤めていたとのことで、伊予松山の神社界について勉強になった。まったく盲点だったので不明を恥じる。

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