新刊購入

 松尾剛次『破戒と男色の仏教史』 平凡社新書441
 繁田信一『殴り合う貴族たち』角川文庫15441

 「殴り合う〜」は2005年に出たものの文庫化。3年で文庫化ってのは歴史系だとあまりないような気が。それだけ人気ということでしょうか。
 普通の人が思い描く貴族って殴り合わないんでしょうねぇ。古代だろうと中世だろうと貴族は結構物騒なのに。
 繁田さんが書かれているように、古記録を読まない人はどうも貴族に対して「源氏物語」的な偏ったイメージに縛られがち。あれはあくまでイメージなのに。

 もう一冊の松尾さんのは帰り道でサクサクと読了。かの有名な、禁酒の誓いを書いた宗性の話もチラホラとあって面白い。
 宗性の史料集と、東大寺本末争いを後日読み直してみよう。