2019-04-26から1日間の記事一覧

『和訓栞』中編三十於

おしいた 中古より、書院におしいたの粧といふことあり、室町家の中比に、歌の会式を書るに、彼是押板の本尊には、人丸の絵像と見ゆ、今の床なるべし天正本の太平記に、書院と云々、机板には王羲之が草書等也といへり、今云書院床の事と見え侍る、

『貞丈雑記』十四 家作

一、座鋪の上座に、床と云う物を作る事、上古になき事也、鎌倉の頃以来の事歟、尊氏公、夢窓国師に帰依ありしより、将軍家代々、禅家の国師を師として御受衣ありし也、〈受衣とは、弟子になりて、僧衣を受て著する也〉、然る間禅法世にはやり、出家の風俗武…