2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

針(平安時代史事典 角川書店)

針治療に用いる具。経穴に針を刺入し経絡の変調を調整する針治療の起源は古く、漢代の医書『霊枢』一には皮膚に対する圧迫・擦過などの刺激を目的とした餉針・円針・鍉針、腫物の切開や鬱血した部位の瀉血を目的とした鋒針・針、皮下刺入を目的とした尖鋭な…

『玉葉』文治三年八月三日条

二位中将腫物、今日加針、侍医和気時成(定成息)候之、賜牛一頭、入夜参内、主上自昨日、聊有御不予事云々、能保朝臣祗候、余謁之、頃之参八条院、亥刻帰家、親経申云、頂上有二禁、加灸了、暫不可出仕云々、大夫史広房参上、左大臣被申五日官奏難参入之由…

『康富記』嘉吉二年十月十七日条

〔禁裏御不予事〕 参清史亭、禁裏御不予事驚入由申談、又多武峰之御告文案一通同日時勘文等写進了、又去夜宣命并辞別等写進入了、有一盞、被語云、禁裏御腫物者癰也、腫物医師久阿已下、一昨日十五日始拝見之、御療養難儀之由申之間、自管領畠山方、下郷ト云…

備忘録

『康富記』嘉吉二年十月十七日。 院会招集。為後日注之、恐有忘却事。

歴研二日目

各部会報告。中世史部会は「中世の社会編成と紛争解決」として、鎌倉さんと永井さんのご報告。軍役で朝から勤仕。 報告開始前に抜け出して、書店を巡礼。買い損ねていた本と新刊、それと史料を購入。 『室町・戦国期研究を読みなおす』中世後期研究会編 思文…

古文書研究

65号が到着。神鳳鈔って重文指定されていたのですね。 そういや会費も払わないと。。。

『花園天皇宸記』正和六年正月五日条

寅剋地大震、梁棟傾危之間、驚起至黒戸、敷畳於庭上、欲降地之間動揺止、猶地震連々不断之間、不能着寝、相具剱璽、終夜在黒戸、自寅剋至辰剋、地震大略不断也、(後略)

『花園天皇宸記』正和三年四月九日条

御剱可然人必可候、然皆悉故障、仍召忠朝々臣、徃古者不撰清華、依上首候御剱歟、中古已来撰人歟、

『花園天皇宸記』正和三年三月十七日条

天晴、酉剋許神木已入洛之由風聞、諸門番衆等群集、戌一点神木已三条辺云々、仍朕着直衣下庭上〈兼敷朝餉繧繝二枚〉、(正親町)忠兼朝臣取剱候、侍臣等指脂燭、前参議俊言・蔵人頭宮内卿光藤等又候、神木着御法城寺後、朕入内、自去八日法城寺有死人穢、仍…

歴研大会

今日・明日と。但し今日は都合により不参。明日は運営委員の下っ端として軍役。

業績勉強会

来週の国史に向けて、M1を中心に業績勉強会をば。先週ご報告されるお三方からは要旨を頂いているので配布済み。どんなことが学会動向として語られ、継承され、批判されているのか。対立軸を考えるなら何か。などなどまでやりたいなぁと。どれくらいやれる…

修論報告会

今週は一人目。史料を博捜しているのは良く分かるんだけど、最後のまとめが…。制度史や文化史をやるときに、落としどころを既存の政治史から持ってくると、プライオリティが無く見えるんだよね。楽ではあるんだけど。 たとえば諡号の変遷の画期とかでもそう…

院会人事

次期会長職について、談合あり。 難事歟。

『園太暦』貞和四年十一月十二日条

正親町前大納言公蔭卿来、明日(花園)法皇御葬礼、一向沙汰毎時省略也、然而御輿寄一人不候者、軽忽歟、可祗候之由被仰、本望勿論也、若可結構事歟、可為何様候哉旨談之、如此之時結構不思寄鹽垂之条本儀歟、打梨可参之由示之、十三日丙午、伝聞法皇御葬礼…

院会運営委員会

員数不足で流会。これで四度目歟。 そのため総会も決定できず。 戒め仰すべきか。

『吾妻鏡』正治元年十月廿七日条

後朱雀院御悩危急之間、奉譲御位於東宮〈後冷泉〉御、以後三条院被奉立坊、于時召宇治(頼通)殿、被仰置両所御事、於今上御事者、承之由申給、至東宮御事者、不被申御返事云々、先規如此、 結城朝光が梶原景時に讒言されて義村の邸宅で語った段ですが。 こ…

短歌

劫初より作りいとなむ殿堂にわれも黄金の釘一つ打つ 与謝野晶子 黄金と言わず銅でもいいから打ち込めるようにしないと。研究史に。

シンポ準備

新学生委員と諸々打ち合わせ。そのため、歴研準備報告会は不参。あー、当日ぶっつけか。 国史の大会と歴研の大会は毎年隣り合わせの週だから、片方の軍役を果たしていると、片方は不精になりがち。反省。 あと、国史の懇親会は何人いらっしゃるのか。報告者…

某板

天魔の所為か。 学問的であれ、どうであれ、何かの方向性を目指してパブリックな場所(板)を管理するならば、嗷訴があった場合は、きちんと論理的・紳士的に対応をしなければ。信用は培われませんな。 拙サイトが十年を経ても、まだ来客があるのは、そうし…

シンポ準備

某会シンポのコーディネーターを相務めることに。 ご報告者の方々と御大とで打ち合わせ。 問題は質疑で、司会が巧く捌けるかどうかですねぇ。。。。

卒論報告と研究報告2本

新M1の卒論報告と、新D(といっても先輩の方)の研究報告。 但し、研究報告の方はシンポの打ち合わせのため途中退席。残念。 途中までとはいえ、戦国期の領主層がどうやって材木調達をしていたかというのは、とても面白かった。兵糧も現地調達が基本な中…

永原慶二「歴史学の社会的責任」(『歴史評論』337)

2 歴史像のとらえ方 歴史における個別現象を歴史的社会の構造的一環に位置づけながら、その総体を時間的変化に即してとらえてゆくということは、時代とか大きな歴史現象とかいうものは、矛盾をふくむ動的構造体に他ならないという基本的認識に立ってその巨…

対決列島

MXが5夜。ちばが3夜。 おもしれー

『玉英記抄』

暦応二九八(中略)先院被奉号後醍醐院云々、代々如此之院、被用徳字〈崇−安−顕−順−等也〉、今度御号殊勝珍重也、可叶尊霊之叡情歟、

院会

団体の通帳の名義変更等々。以外と苦戦。五月の総会では院会規則を一部改定すべきか。 それと人事の骨子はほぼ決まるか。あとは編集のみ。

GW明け

世間様は祝日らしいですが、某大学は祝日法に逆らって今日から授業です(大学院を除く)。月曜と火曜は祝日で潰れまくるから、やむを得ないですなぁ。 とりあえず図書館が定刻まで使えるというのは有難い話です。

「光厳院宸筆置文」(熊谷直之氏所蔵)

定置 継体事 興仁親王備儲貳之位先畢、必可受次第践祚之運、但不可有継嗣之儀〈若生男子者、須必入釈家、善学修仏教、護持王法、以之謝朕之遺恩矣〉、以直仁親王所備将来継体也、子々孫々稟承、敢不可違失、件親王人皆謂為(花園)法皇々子不然、元是朕之胤…

「夕拜備急至要抄」下 臨時(『群書類従』第七巻)

一 流人宣下、 遠流〈伊豆、安房、常陸、佐渡、隠岐、土佐〉、中流〈信濃、伊予〉、近流〈越前、安芸〉、 日次、上卿、弁〈官符料〉、官外記、参議〈請印料〉、少納言〈同〉、外記〈同〉、史〈同〉、 已上雑結流人、先勘罪名、下件勘状、任勘申可処遠流近流…

「崇光院宸筆書状」

今日手元に届く。珍重。 隣の画像は試し撮り。陰が入っているのは、携帯なんでご愛嬌。

とある議論

論文を書いている側と、評論家の立場の人との違いのような。先学に畏敬の念を持てと教わっている身としては、書かなかったけど、きっと何か知ってて書いているんだろうなぁと思うのは、畏怖しすぎなんでしょうか。 まぁ、あくまで研究者は論文だけで評価すべ…