2008-05-19から1日間の記事一覧

針(平安時代史事典 角川書店)

針治療に用いる具。経穴に針を刺入し経絡の変調を調整する針治療の起源は古く、漢代の医書『霊枢』一には皮膚に対する圧迫・擦過などの刺激を目的とした餉針・円針・鍉針、腫物の切開や鬱血した部位の瀉血を目的とした鋒針・針、皮下刺入を目的とした尖鋭な…

『玉葉』文治三年八月三日条

二位中将腫物、今日加針、侍医和気時成(定成息)候之、賜牛一頭、入夜参内、主上自昨日、聊有御不予事云々、能保朝臣祗候、余謁之、頃之参八条院、亥刻帰家、親経申云、頂上有二禁、加灸了、暫不可出仕云々、大夫史広房参上、左大臣被申五日官奏難参入之由…

『康富記』嘉吉二年十月十七日条

〔禁裏御不予事〕 参清史亭、禁裏御不予事驚入由申談、又多武峰之御告文案一通同日時勘文等写進了、又去夜宣命并辞別等写進入了、有一盞、被語云、禁裏御腫物者癰也、腫物医師久阿已下、一昨日十五日始拝見之、御療養難儀之由申之間、自管領畠山方、下郷ト云…