『和長卿記』明応九年十月七日条

後土御門者、訓読之時宜歟、音読之時、聊不宜歟、凡儒中故実者、天子之追号、後字用音読、大臣称号之時、後字用訓読、是通法之故実也、後深草院一号者、後字用訓読意云々、其様御不孝之読、不聞好之儀也<後深草院こうかうさのいん>、又大臣称号之内、後京極殿之一号、人皆後字用音歟、是無事、只以言好之儀也、故自由之読也、何のちの京極殿と可申事、有其煩哉、

天皇の号は音読。大臣(摂関家が主)の号は訓読の故実。斎木先生も書かれておられます。