- 『満済准后日記』
永享四年六月一日条
日野中納言家秀卿酉終入滅<春秋卅二歳云々>、猶子事広橋中納言息被定了、家秀卿大納言事内々申入処、不可有子細云々、則御執奏云々、
同年九月九日条
日野春龍丸死去、当年八歳、広橋中納言兼郷卿息也、為大納言家秀卿猶子、一家相続仁体也、不便々々、
同年十月四日条
日野家督事、為故家秀卿跡広橋中納言兼郷卿可存知由被仰出也、眉目云々、祝着無比類、
同年同月九日条
広橋中納言兼郷卿、今日日野家秀卿跡相続事、御内書被遣云々、御詠一首同被相副云々、御劔拝領由旁眉目歟、
- 『看聞日記』
永享四年六月二日条
抑『日野中納言』執権秀光卿昨日他界云々、自去年病悩遂以堕命不便々々、無一子定可有猶子歟、若山庄以下家領共誰人可相続哉、『日野宗領』一品禅門若山庄如元可被返付歟不審、
同年同月四日条
御乳人帰参語世事、秀光卿遺跡ハ広橋中納言<八歳、嫡子也>、為猶子、若山庄以下賜安堵、室町殿計御沙汰云々、能登国若山庄者大庄日野宗領『代々』管領之地也、一品禅門<有光卿>背御音被召放畢、『一品禅門舎弟』秀光卿ニ賜之、畠山修理大夫入道<能登守護>、千二百貫ニ受之、而守護不入之地之由被聞食、召可直務之由、此間被成安堵三ヶ日之中秀光卿逝去了、無一子之間広息被成猶子云々、昨日鞍馬ヘ御乳人参、万人群集更無寸地貴賤充満云々、
同年十月十一日条
聞、広橋中納言故執権秀光卿遺跡<若山庄以下>賜之、可号日野云々、広橋をは二歳子息ニ可譲与之由、自室町殿被仰云々、又季保卿季俊朝臣書告文、『大師勧請之起請云々』、自昨日至十二日三ヶ日、『一条之』観音堂ニ両人座守失云々、伝奏并青侍なと守失云々、前代未聞事歟、不便、
※「又季保卿季俊朝臣書告文」以下は別の記事だけど、某論文の関連史料なので打ち混み。
