一杯のかけそば

ちょうど札幌ではゆきまつりが開催されている。
個人的にさっぽろ雪まつりは、格別の思い入れがある。初めて見に行ったは小学三年生の頃。父が○井今井の仕事をしており、出張に連れて行ったもらっていた。父から幾許かのお小遣いを貰い、ゆきまつりを観ていろと放置されていたので、いま思えば牧歌的な時代である。○井は大通りの目の前。
寒い最中、たのしくゆきまつりを堪能していたけど、如何せん寒い。北海道の小学生らしくスキーウェアを着て歩いてたけど、ともかく寒い。寒い。寒い。
何か食べたいと思ったものの、いかなモノの函館人(かつ小学生)からすると店なんかはわからない。ましてやポケットに入っている小遣いとて、数百円。そこでゆきまつり会場にあった、かけそばを手繰った。
そのかけそばの旨いこと。しかし、よくよく考えてみれば、使い捨てのPカップに、市販のつゆ、ゆでた麺だっただったと思うけど、寒いのもあってひたすら旨い。
空腹は最大の調味料というけれど極寒+空腹で食べた、温かいだけで何の変哲もないかけ蕎麦が小学生にとっては、「こんな美味しいものがこの世に存在するのか」と至高の料理の思えたわけです。
已来、無類の蕎麦好きとして今まで生きてきたけど、その出発的は札幌ゆきまつりにあったりする。

また行きたいなぁ。