デザイン思考

デザインを体系的に学ぶのは難しい。基本的にこれまでのデザイン学科は、デザイナーを養成するもの。学問の体系化がはかられていない気がする。

例えばバウハウスといったデザインの歴史はいうに及ばず、デザイナーの方法論の言語化。あと、デザイン一般の抽象的な方法論がないと難しかろう。

デザイン思考については、ビジネスマインドに有効云々とあるけど、要はプロセスの言語化。あくまでそれは、方法論の一つにすぎす、デザインを知ることにならない。

これまでのデザイン学科の教員が優れたデザイナーであり、自身が体現化してきた、もしくは経験してきたデザインの「据わりの良さ」といったものをアウトプットのは、あくまで過去のデザイン史を知るということでは有効だろうけど、追従するのみ。

そう考えると学際デザイン研究領域という名称って相当にハードルが高いと思うんだよな。デザイン担当の傍輩は、それもあって悩まれているんだろうけど。

また昨今流行っているデザイン思考やアート思考ってのは、あくまでhow toに過ぎない訳で。そうしたことではない、本来の意味でのデザイン学を体系的に構築できるとしたら、T摩美さんなんだろうなぁ。きっと。