雑感

深更にS山さんから連絡あり。昨年度の学募の分析と、今年度について。
分析はまったくみごと。ここまでやってて、教員も情報共有してんのって他ではあんまりないと思う。
うちの学科の学募は概ね成功と云々。他学科に対しても見本たるべしと云々。それはそれで良かったし、協働作業を通じて気づく点を掘り下げるのは素晴らしいことだろう。
とはいえ、古典的な学問を主とする学科の方にそれを求めるのが果たして正しいのかどうか。
数年、学募のあり方も変わり、それに沿って教員もミニ講義を作り込んでるけど、この数年の他学科の新入生の劣は覆うべくもない。
ふわっとした耳学問をさせて勉強させても、史料は読めないし、論文も書けないんだよなぁ。
そのために、教員主催の学習会とか、どんどんと教員個人の負担だけが増えていく。そうするとシステムやカリキュラムではなく、マンパワーだけで学科が回ることとなる。そもそもスタンドプレーなんてやりたかないし、自分で史料を読むって努力なり気づきは、所詮は学習者自身に拠る。なので他学科もどんどんうちの学科の手法を取り入れましょう。というのは学募としてはいいかも知れないけど、そのうち、論文も書かせなくてよいよね的な話になりかねない心配が。
それだったら芸教の専門課程を1-2年の必修として、気づきを得る、学びの初手を知らしめ、それから他学科の各コースに配属して各分野の技法を学ぶってカリキュラムを勘進した方がよいかも。
ともあれ、今年度も変わらず学募はスタートし、他学科は執行部の指し示したライトな学びに追従するか。でもライトな学びで、いっぱしの知識を得てると思わせるのは大学教育で罪深いんじゃないかと思わなくもないよなぁ。
あくまで歴史学としての意見だけど。