『看聞御記』嘉吉元年三月廿八日条

朝雨降軈晴、孔雀経法日中結願、為聴聞南御方被参、春日参、御修法了軈被帰〈御加持之儀無聴聞〉、室町殿昼以前御下向云々、御礼軈可被参之由、入江殿被申、然而来月三日御礼之由、又被申之間不参、御修法昼結願、近代不被行、邂逅之儀無為無事珍重也、以重賢内裏へ申入、御悩も御減気之間、旁珍重之由申入、入江殿御祈、伊勢〈高橋〉、御湯立今日被行、有吉瑞相目出之由被申、今日ハ聊能様ニ見直申云々、自内裏美物済々〈九種〉給、畏悦、良薬照善持参、竹園同進、

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この伊勢〈高橋〉は高松明神のこと。『康富記』宝徳三年九月二十九日条にある「粟田口明神」とともに「湯立」を行っている。神宮では「号湯立、於神前沙汰之事、神宮曽無其法」と述べているので、この二つの神明が、神宮にとっては「被止洛中洛外太神宮勧請儀」るべきものなんだうなぁ。
しかし、神官は誰がやっているんだろうか。