東寺勧学会料所安芸国三田郷雑掌行胤与当郷惣領地頭市河又五郎入道行心代頼行相論年貢所務検注以下事、
右、如去八月廿七日両方連署状者、右、当郷者、為勧学料所、御寄附当寺以後、云所務云年貢、地頭令抑留之由、雑掌訴之、地頭亦無抑留儀子細陳之、仍番一番問答之訴陳、両方以和与之儀、相互所止訴訟也、然則於向後者、止惣検以下雑掌入部所務、為地頭一円請所、以毎年拾貮貫銭貨、為地頭沙汰、十二月中可運送于寺家、更ニ不可有不法懈怠、若背此状過約月致未進対捍者、破請所之儀、雑掌直可致所務云々、而如学頭頼宝法印同月廿八日状者、和与状進之、子細見状云々、如行心子息行氏同七月廿三日状者、可和与之由申含代官頼行畢、且親父行心可進上挙状之処、多年中風所労之間、行氏言上云々者、就訴陳状擬有其沙汰之処、和与之上不及異儀歟、然者任彼状相互可致沙汰之状、下知如件、
嘉暦二年後九月七日
越後守平朝臣（花押）
武蔵守平朝臣（花押）
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『鎌遺』だと29989号文書。関係文書として行氏の挙状も残る（29905号）。
