南北朝

 先進性や特異性があるといわれるのが後醍醐。しかし、特異性の表れでよく例示される諡にしろ、諸々の政策にしろ、後醍醐自身は実は大したことを考えてなくて。少数与党(朝廷内というよりも、大覚寺統内の少数派)だが、棚ぼたで帝位に着けたんだからと、どうにか在位年数を伸ばし、子に職を伝えたいと思っていただけではなかろうかと、個人的には考えています。
 朱子学だって花園の方が深く理解してたし、とどのつまり思想に裏打ちされた世界観を有していなかったと。

 翻って現代。麻生さんってのは、後醍醐に似ているような気が。与党であっても少数派閥しか率いてないところや、思想がないってのも一緒。あと、おじいちゃんが偉大な政治家であったのも。
 折りもおり、ちょうど鳩山(弟)さんが解散前に自民を南北朝に分かつと仰っておりましたが、それであるならば大覚寺統の分派でしかないんだろうなぁと思った次第。もともと民主だって自民から出た人たちが中心やし、基盤が弱そうなのも持明院統っぽいし。

 そうすると鳩山(兄)は後伏見あたりか?坊ちゃん育ちでフワフワした感じは似てると思うけど。