古文書学会見学会

 歴博にて。筑波の山本先生と立正の北村先生が受け付け。ご案内して下ったのは歴博の高橋先生。多謝。
 参加者はお三方を除いて11名。
 拝見したのは、『廣橋家旧蔵記録文書典籍類』の中から「兼仲卿記」「民経記」「守光公記」「兼宣公記」「弁官補任」。
 あと、見学記を書くことに。
 猶、見学したのは廣橋本番号553/605/614/632/700/711/724/740/741/743/747/768/788/823の14点。
 民経記の紙背には、僧侶・陰陽師・伊勢宮司などの挙状がいっぱい。なんの職掌なんだろうか。

『古文書学研究』60号 2005年
高橋一樹「国立歴史民俗博物館所蔵の中世文書 −個別収蔵文書を中心に−」
廣橋家旧蔵記録文書典籍類(廣橋本)
公家の廣橋家に伝来した中世以来の記録・典籍と古文書のうちに、国有に帰したものの多くがこの歴博所蔵廣橋本である。著名な経光卿記(民経記)や兼仲卿記(勘仲記)といった日記をはじめとする記録類が中核をなすが、家領荘園の知行に関する文書はもとより、弁官や武家伝奏をつとめる実務官僚の家柄にふさわしく、さまざまな行事の雑事文書や勘文の写しなどの文書も含まれている。
 全九五〇件におよぶ史料の書誌調査は終了したが、現在の学界状況をふまえ、記録類の紙背文書についても詳細な調査を進めており、それらの総体を目録として公刊する予定である。なお、中世文書に関して、歴博の廣橋本には、畿内の良質な武家文書として知られる田代文書の一部(一巻九点)が含まれており、全点の写真と釈文を企画展図録『中世の武家文書』(一九八九年一〇月刊)で紹介している。

 実際、紙焼きのところにあった目録も、「岩崎文庫和漢書目録」だったので、学研でも欲しいと思ったら、サイトで発見。珍重々々。
 東洋文庫のサイト内、「岩崎文庫和漢書目録検索」。
 http://www2.toyo-bunko.or.jp/Database/IWASAKI_QueryInput_3.html

 あと、具注暦と日次記の二種類が同一人物によって書かれている事については、井原先生が書かれている。
http://www.rekihaku.ac.jp/koohoo/journal/no131/rekishi.html

 会終了後は、三々五々。
 なので、傍輩三人で池袋なて一献申沙汰あり。