学習の高速道路と大渋滞

 梅田望夫『ウェブ時代をゆく』(ちくま新書 2007年)読了。
 文中にある「専門性や実務能力()人生を切り開いていく拠り所を身につけていく学習のプロセスとその意味」が大きく変化していると云い、その本質を将棋の羽生二冠が「学習の高速道路と大渋滞」として提示したという。
 確かに、多くの分野で、そのような事がおきているが、日本史の分野ではどうだろうか。
 史料の多くは未だインターネット上に公開されず、また、論文も同様である。人文系特有の、インターネットとの関わり合いの浅さがそれに起因すると思う。
 まずは、そうした高速道路化を学会としてすべきか否かの判断が求められるだろう。