神奈川県史

2128 北条高時書状(『金沢文庫文書』)
当寺祈祷事、蝦夷已静謐之間、法験之至、殊感悦候、謹言、
「文保二ー」
 五月廿一日      (北条)高時(花押)
 称名寺長老

 原本閲覧で、一番興奮したのがこれ。
 原本で見ると、「文保」の部分が書き直されていることが分かり、「保」の部分にうっすらと「中」が見える。つまり「正中」が正しいとのこと。これまで文保の年号のため、悩ましい史料だったけど、正中だと例の蝦夷蜂起の話と分かる。活字化されているのは、すべて「文保」と記されているそうで、今度出る青森県史で、初めて「正中」とされるとか。