横浜

 NHKブックスの『漢文脈と近代日本』を購入。
 漢学の受容が、武士層までに広がるのは近世。白河侯の時か。そう考えると、近代の知識人階級のイメージは、漢学の面からも近世に形成されたものといえる。
 実際、科挙制度が成立していない日本において、漢学がどこまで正確に受容されたかを考えると、図書館を持つ寺院と、貴族階級の一部分。そうした受容され具合を頭に入れないと、貴族の記録の内容、というか龍福さん的な思考史は構築できないんだろうな。