Nupedia

 以下、ウェキペディアから引用。

Nupedia(ヌーペディア)は、ウィキペディアの前身であるウェブ上のオンライン百科事典プロジェクトであり、専門家による執筆とフリーコンテントライセンスという特徴を持っていた。2000年3月にジミー・ウェールズが創設し、出資・Bomis社、編集長・ラリー・サンガーの体制で始まり、2003年9月に休止した。
 Nupediaはウィキではなく、専門家による査読制度を導入することで既存の百科事典に匹敵する質の確保を図った。執筆者には自由なコンテンツを寄稿したいボランティア研究者を募ったが、基本的に博士号取得者に限ったため、参加者の数は少なかった。査読プロセスには7段階もの過程を要し、運用を停止するまでに査読プロセスを通過した記事は24記事、74記事が査読中となっていた。

 実際、研究の原石が独り歩きする理学系と違って、人文系は実験や論理だけでは、独り歩きし辛い。だからこそ、査読が必要とも考えてしまうのは人文学系の性というべきか。しかし査読は、史料編纂を旨とする歴史屋としての王道だと思うけど、web2.0的な発想からすると、情報が遅れがちになる。
 こうした内容の信頼性の確保をどうするか。研究者も、「まぁそれならね」程度でも納得させる何かが必要なんだろう。